東京生活のひとりごと

東京生活で感じたことを書いています。

福祉施設は社会性の欠けた職員が多い理由

福祉施設で働いて、もうすぐ一年になる。就労移行A型と移行型をしていて、A型は障がい者のひとに働く場を提供し、移行型は障がい者の人が就職に向けて訓練を行う場所です。

 

今まで、5人のスタッフと、見学などで同行する同業者の方と関わってきた。

私が福祉施設で働く前のイメージでは、優しくて思いやりのある人が多いのかと思っていたが、まったく違った。静かな感じの人は多いのも事実だが、著しく社会性の欠けた人が多い事に気が付いた。

 

理由は、福祉移設で働く人の殆どは、ずっと福祉施設で働いている。つまり他業種の事を知らずに福祉だけをしている。福祉施設は閉鎖的な世界で、そのことで外部から守られている反面、その壁があるから狭い世界になる。外部との交流が少なく偏りが生じる。

 

更に、障がい者の人は、重度になればなるほど、優しく思いやりを持って接しても、それを理解しない(できない)傾向がある。

優しくしても、それが普通になって行くから、初めからぞんざいに扱った方が楽になってくる。ひとりひとりに優しく接しては職員は持たなくなる。職員は、表面上では優しく接する事は必要だが、人間的な優しさは必要ではない。むしろ、優しい人は苦しむのではないかと思う。

 

施設は、利用者が施設を利用することで国に金額を請求できる。身近なところで言えば医療報酬のような感じになっている。多くの会社と違い、お客様に何かをかってもらうことはないから、向上心がなくても、無難にやっていれば仕事は成り立つ。

 

相手を喜ばそうとしたり、円滑にコミュニケーションと図ったりする必要もない。結果、社会性が身に付かない。やはり特殊な世界と言わざるを得ない。