何気のない事を感じる
障がい者施設で働いていると、利用者である障がい者の人と接することが多い。
歩行が困難な人、話すことが困難な人、極端な思考を持っている人、または思考が出来ない人、身体・知的・精神共に、その人固有の症状がある。
彼(彼女)らから見て、健常者の人は普通になんでもこなせるように映っているのだろう。
つまりは、何気のない普通のことが実は大変な喜びであることが見えてくる。
休日に街に出かけると、歩ける喜びを感じるし、カフェでのんびりできる喜び、季節を感じられる喜び、好きなものが買える喜びがある。
これら全て、只事ではない喜びが存在する。細かく見ると、それぞれ異なる喜びをそれぞれ享受している。
そうして、喜びを享受(受け取る)と、私自身が満たされる。
その満たされた感情を誰かに渡すことが出来るようになる。また、その行為そのものが更なる喜びなのである。